根の治療では治らない膿の袋を取り除く歯根端切除術

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇り時々晴れの天気です。最近気温が高くて春を通り越して初夏みたいな天気が
続きましたが、ようやく4月らしい気温に落ち着きました(^O^)

今日の歯の話ですが、根の治療についてです。
何か月も根の治療をしているがなかなか治らない、この治療はいつまで続くのだろうと不安になる方も多いのではないでしょうか。根の先に溜まってしまった膿は、根の治療だけでは治らない場合もあるのです。
そのような時に行うのが歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)という治療法です。
今日午後に行ったので是非読んでみて下さい。
歯根端切除術は歯茎を切開して、直接膿の袋をかき出す方法です。

今回は歯根端切除術を行ったほうがいい場合と、治療方法をお伝えします。ぜひ参考にしてください。

1.歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)とは

根の先に溜まった膿の袋を歯茎の方から切開を入れて取り除き、感染した根の先の一部を切断する方法です。
通常、根の先の膿の袋は根の中の消毒をすることによって改善していきます。
しかし、根の治療だけでは膿が完全に取りきれない場合に、歯根端切除術を行い外科的に膿の袋を取り除きます。

2.歯根端切除術を行ったほうがいい場合

2-1.歯の根の治療をしても改善が見込めない場合

歯の根の先に膿が溜まったいる場合は、まず根の中を消毒する根管治療(こんかんちりょう)を行います。
何度か根管治療を行っても、歯の根の中から膿が止まらなかったり、歯茎の腫れが引かない場合は歯根端切除術を行います。

2-2.歯の根の形態が複雑な場合

歯の根の先に膿が溜まっているが、根の形態が複雑で根の先まで機材が届かない場合があります。
この場合、根の治療では細菌をすべて取り除くことは出来ないため歯根端切除術を行います。

2-3.根の中にある土台を取ると歯が割れてしまう可能性がある場合

神経のない歯は、歯が割れないように金属の土台が入っていることがあります。
この土台は根の治療をするときに削り取らなくてはなりません。
しかし、土台が太く、長く入っていると削り取る際に歯が割れてしまう危険があります。
そのため根の治療をせずに、歯根端切除術を行います。

2-4.歯にひびが入っている場合

根の治療を何度も行うと根の先の部分にひびが入ってしまうことがあります。
ひびの隙間に細菌が感染すると歯茎が腫れたり、膿の袋が出来たりします。
歯茎を切開しひびの部分をセメントで埋めて、歯根端切除術を行います。

2-5.歯に穴が開いている場合

金属の土台が入っていると歯との硬さが違うため、歯に穴が開いてしまうことがあります。
穴の開いている部分から細菌が感染し、歯茎が腫れてしまいます。
歯茎を切開し、穴が開いている部分をセメントで埋めて、歯根端切除術をすると腫れが改善します。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

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