喫煙とインプラントの関係

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は私は休みでしたが、医院は元気に診療中でした(^-^)
午後からJIADS補綴コースの講師をされている大学の先輩のクリニックを見学に行ってきました!

今回の歯の話ですが、喫煙とインプラントの関連について書かせていただきます、
「インプラントは何年もちますか?」とタバコを吸っている患者さんから聞かれたら、私は、「いつタバコを止めますか?」と聞き返すことにしています。あなたが自分の歯を失ったのは、タバコを吸っていたからなのです。そして歯周病が悪化したのです。それに気づいてください。
喫煙はインプラント治療の失敗原因です。インプラント治療の禁忌とまではいいませんが、タバコを吸っているだけで、あなたはハイリスク患者になります。
骨移植や骨造成術、上顎洞挙上術など、手術創の完全閉鎖が必要な術式は、非喫煙者で行うことが前提であり、喫煙者には行いません。治療が完了したあなたのインプラントの寿命は、タバコを吸うことで日々短くなっています。
あなたがインプラントを長持ちさせたかったり、これからインプラント治療を受けたいのだったら、タバコを止めなければなりません。

当院でも、喫煙している患者さんにインプラントを行った患者さんはいらっしゃいます。幸いインプラントは骨結合し、脱落せずに手術は成功します。しかし、手術直後に喫煙すると、創の裂開や治癒不全を認め、治療に苦慮することがあります。
インプラントの手術創は、約2週間で初期の閉鎖が行われます。術直後より2週間タバコを我慢できれば良いのですが、ご無理であれば、手術から1週間禁煙を指示します。5年から10年という長期間、インプラントの経過観察を行っていると、喫煙している患者さんのインプラントの予後はよくないと感じます。歯肉は腫れて、インプラント周囲の骨が減少してきます。インプラント周囲の歯磨きを怠って、食べカスや、歯垢、歯石がついていても、タバコを吸っている方は平気です。
インプラント治療は、禁煙が前提だと思ってください。

なぜ喫煙が失敗の原因になるのか?

1.感染のリスクが高くなる
タバコは免疫力を低下させます。ニコチンは私たちの免疫を働かせている白血球の作用を低下させるため、歯肉に炎症が起こりやすくなるのです。

2.インプラントと骨がしっかり結合しない
タバコの煙の主成分であるニコチンは血管を収縮させ、喫煙によって発生する一酸化炭素は血液が酸素を運ぶ能力を妨害し、血流が悪くなります。すると、骨や歯周組織へ酸素や栄養が行き届かなくなり、インプラントを支える骨や歯周組織が弱ってインプラントがはずれてしまうのです。

3.歯周病やインプラント周囲炎になりやすくなる
喫煙によって血流が悪くなるとだ液の分泌量も低下します。自浄作用のあるだ液が少ないと、細菌が増えて歯周病になりやすくなります。喫煙者は、非喫煙者と比べて歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが2~6倍もあり、1日10本以上吸われる方は、特にリスクが高くなります。
インプラント治療が終わってメンテナンスに入っていらっしゃる患者さまもタバコを是非止めて下さい。タバコを吸いつづけることによって、あなたのインプラントの寿命はどんどん短くなっているのです。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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