三叉神経痛の治療について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天で気持ち良いです。
北日本では再び大雪の予報が出ていますね。羽生選手の金メダルを期待して仕事を頑張ります(^-^)

さて今回の歯の話ですが、顔面に電気が走るような痛みの三叉神経痛について書かせていただきます!
以下読んでみて下さいね(^-^)
三叉神経痛の治療

a)内服治療
三叉神経痛は内服薬がよく効く病気の一つです。カルバマゼピン(商品名、テグレトール®)というお薬で、
8割以上の人で一時的には痛みが消失あるいは相当改善します。これはてんかんのお薬ですが、神経の伝達を押さえる、
ということで痛みの情報が神経に走るのを押さえて、痛みを軽くします。バクロフェンというお薬もかなり有効です。
このほかにバルプロ酸ナトリウム、フェニトインというお薬も時に有効です。
バルプロ酸ナトリウムとフェニトインも、てんかんのお薬です。しかしカルバマゼピン以外は、効果には個人差があります。
お薬の治療では、時に副作用が問題になります。ふらつきやねむ気などの副作用がときにでます。
ふらつきや眠気は多くの場合、4-5日内服していると体がなれて楽になってきますが、
どうしてもつらい時は主治医の先生とよく相談して、お薬の量や飲み方を工夫する必要があります。
またお薬の副作用で、肝臓の機能がわるくなることがまれにありますので、血液検査をときどきする必要があります。
皮膚に発疹が出た場合も、お薬による薬疹のことがありますので、すぐに主治医の先生に相談する必要があります。

b)手術療法
あ)どういう時手術を考えるか
飲み薬を飲んでいても、どうにも痛みが楽にならないという場合、手術を考えることになります。
またMRIで脳腫瘍が見つかったときも、手術を考えることになります。

い)手術の実際
痛みのでているのと同じ側の耳のうしろの方の皮膚を髪の毛の生え際にそって5-10cm切開します。
皮膚と頭蓋骨の間の筋肉を剥離して頭蓋骨に穴をあけます。頭蓋骨の穴や筋肉や皮膚は、手術の終わり際にもとに戻してふさいできます。
脳を包む硬膜という膜を切開し、小脳という部分と頭蓋骨との間の隙間から5-6cm奥にはいっていくと、
脳幹部から三叉神経が出ている部分になります。ここで神経を圧迫している血管を見つけて、
神経に強くあたらないように移動して減圧します。硬膜はもと通りに縫合して、頭蓋骨、筋肉、皮膚を塞いで手術を終了します。
脳腫瘍がある場合は、もちろん腫瘍を摘出して、腫瘍の神経への圧迫を取り除きます。

う)手術後の経過
痛みは手術の直後からとれることがほとんどですが、まれに痛みが楽になるのに1-2週間かかることもあります。
通常手術の翌日午後には食事がとれるようになり、2-3日以内に身の回りのことは自分でできるようになります。
1週間から10日後には退院できる場合がほとんどです。入院していると、体がなまっていますし、全身麻酔の深部の手術ですので、
退院後すぐに仕事に戻るのはきついこともあります。特に大都市でのラッシュアワーの通勤などは、ちょっときついでしょう。
退院後1週間程度で体を慣らして仕事に復帰する人がおおいようです。

え)手術の成功率
外国からの論文の報告では、5-6年程度の経過を見た結果、7割から9割の患者さんで痛みが改善/消失したという成績が多いようです。
国内では熟練した術者の場合、90%以上の痛みの消失率を報告している場合もあります。

お)手術の危険性、合併症
手術は全身麻酔の脳幹部の手術になるため、一定の危険を伴います。全身麻酔自体やはりわずかですが生命の危険性がありますし、
脳幹部というのは呼吸や循環の中枢でもあり、いってみれば生命の中枢ですので、ここでの手術操作という意味でも
やはり生命の危険があり得ます。外国の論文ですが、麻酔を含めて死亡率を0.3%とするものがあります。

三叉神経そのものにさわるために、顔のしびれ感や感覚が鈍くなるということも報告されていて、報告にもよりますが、
数%から1割以上との報告もあります。
この他、三叉神経の付近にある聴神経が障害されると、手術側の耳が聞こえなくなることがありますが、
これは熟練した術者でも1%程度おこるといわれています。さらに、三叉神経の周囲には眼球を動かす神経があり、
これが障害される可能性があります。まれですが、この場合、ものがだぶって二重に見えてしまうということ(複視)が起こります。

c) 定位放射線治療
定位放射線治療は、脳の外の多くの方向から放射線を照射して脳の深部の一点に強い放射線をあてる治療です。ガンマナイフ、サイバーナイフなどがこれに相当します。三叉神経痛の患者さんの三叉神経に強い放射線をあてると痛みが軽くなる場合があることがわかっています。なぜ痛みがよくなるのか、詳しくはわかっていません。6-8割の患者さんに有効であると言われていますが、長期的にはもう少し効果が落ちるようです。また、痛みが完全に消失する方もいますが、良くなっても多少は内服薬の併用が必要な方もいます。照射後すぐに痛みがとれず、数ヶ月かかって症状が改善する方もいます。

手術が根本的治療であるのに対して、対症療法であり、また効果も手術よりは多少劣りますが、全身麻酔がいらない点が利点であり、全身状態の悪い方や高齢者の方にも治療が可能です。

d) ブロック(三叉神経ブロック)
三叉神経に感覚が伝わるのを防いで痛みの伝わりを減らそうという方法です。神経に直接局所麻酔薬や神経破壊薬を注射して痛みをとります。局所麻酔薬では麻酔がきれれば痛みが再発します。神経破壊薬では効果は長持ちし、1-2年の間痛みが楽になります。しかし、この間、顔にしびれたような感覚がのこることになります。神経破壊薬のかわりに高周波の電流で神経を焼く治療があります。これもブロックと同様に痛みはかなり楽になりますが、やはりしびれ感がおこります。神経破壊薬によるブロックと同様、1、2年たってしびれがよくなってきたころ痛みがまた出てくることが多いです。三叉神経ブロックと混同される治療に星状神経節ブロックがあります。首の下の方の交感神経に局所麻酔を注射する治療です。顔の血液の流れがよくなったりするのですが、特発性三叉神経痛に効果があるという医学的に証明された証拠はありません。
上記に三叉神経痛についてまとめました。患者さんが早く疼痛から解放されることを願うばかりです!!

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