口の中にカビが!? カンジダ症とは?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天ですが、家族旅行の予定がある明日は関東地方で雪が降る予報が出ています。
越後湯沢でスキーをする予定ですが雪や雨が降らないでほしいものです(^-^)

今回の歯の話は口の中に生えるカビであるカンジダについてです。以下にまとめたので読んでみて下さい!
どんな病気か

口腔内に常在するカンジダ菌という真菌が異常繁殖して起こる病気です。
従来、お年寄りや免疫力が低下した状態の人がかかる病気と思われてきましたが、
最近では単に唾液分泌低下や、義歯の清掃不良といった局所の要因でも発症することがわかってきました。
原因は何か

カンジダ菌(主としてカンジダ・アルビカンスという菌)の感染で生じます。
長期間の抗菌薬による菌交代現象、生体の抵抗力の低下が感染の要因となるため、
抗アレルギー薬、免疫抑制薬、抗がん薬、ステロイド薬の投与を受けている人などで生じるほか、
口腔や義歯の清掃不良、唾液分泌低下なども関連します。
通常、免疫力の低下した高齢者や幼児に起きますが、
エイズなどの免疫抑制状態では若い人の口のなかにもみられることがあります。

症状の現れ方

口腔に、ぬぐうと取れる白い苔状のものができる場合( 偽膜性)と、
白苔がなく粘膜が赤くなる場合( 萎縮性)とがあります。
従来、カンジダ症というと偽膜性が代表でしたが、最近では萎縮性が増えています。
萎縮性は飲食時に舌にヒリヒリとした痛みがあるのが特徴です。
ほかに義歯の下の粘膜が赤くなる、両側の口角が切れる、苦味や違和感を感じるなどの症状があります。

検査と診断

白苔を生じる偽膜性は、視診により診断は容易ですが、白苔がなく粘膜が 発赤、萎縮する萎縮性は、
舌痛症や、鉄、亜鉛、ビタミンB12などの欠乏による特殊な舌炎との鑑別が必要になるため、
血液検査によるこれらの判定と、カンジダ菌を証明するための培養検査や顕微鏡検査を行います。

治療の方法

抗真菌薬であるうがい薬、塗り薬、内服薬を使用することで一般にはよく効きますが、
それぞれの薬の使用方法をよく守ることが大切です。
また、日頃から舌を主体とした口腔粘膜の清掃を心がけ、義歯の正しい清掃や管理、
口腔乾燥がある場合には唾液分泌や口腔の保湿を促す口腔ケアが重要です。

病気に気づいたらどうする
適切な口腔ケアを行っても症状が改善しない場合は、前述の薬剤を使用する必要がありますので、
口腔外科などで治療を受けてください。全身状態が悪い場合は
口腔カンジダ症を放置することで肺炎などの深部感染症を起こす危険が高まるため、注意が必要です。
私も東京医科歯科の大学院時代に訪問歯科をしていた際にカンジダ症を見たことがあります。
舌が真っ白で非常にびっくりしたのを覚えております。ちなみにこのカンジダ菌は
歯周病を悪化させるとも言われており、また近日それについては触れてみたいと思います。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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