インプラントを考えている人はまず先に歯周病治療をしっかりと

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天で36度くらいまで上がったようです。ずっと都内の人間でしたが、久喜は都心の熱気が流れてきて確実に都内より暑いですね。
もっと言うと大宮よりも暑いと思います( *´艸`)

さて今回の歯の話ですが、インプラントをする前に歯周病治療をしっかりとというお話です。
歯が抜けてしまうと噛むのが不便になりますし、見た目に影響が出ることもあります。
そのため、歯を失ってインプラントを希望している人は「一刻も早くインプラントを入れたい!」と思うかもしれませんね。
しかし、歯を失った原因が歯周病であった場合や、お口に歯周病にかかっている歯がある場合はちょっと気をつけなければなりません。
お口の中に歯周病細菌がたくさんいる状態では、せっかく入れたインプラントがダメになってしまいやすいからです。
今回は歯周病の人でもインプラントは可能なのか、また、歯周病の人がインプラントを受ける場合の注意点などについて解説していきます。

歯周病は歯を失う原因の第一位

歯周病は国民病とも呼ばれるほど、多くの人がかかっています。
おそらく耳にしたことがあると思いますが、成人の8割は歯周病、またはその予備軍だと言われています。
このように、歯周病というのは決して誰にとっても「無関係」とは言えない病気であり、実際に歯を失う原因となる病気では第一位を占めています。
歯周病は重度になると、歯がグラグラ揺れて、きちんと噛めなくなります。このような状態になると、「早く抜いてインプラントにしてしまいたい」と思いたくなるのも無理はありません。
ですが、このようなところにすぐにインプラントを入れたとしても、すぐに歯周病細菌が感染し、あっという間にインプラントはダメになってしまうでしょう。
歯周病はインプラントを行う上で大きなリスクとなるものなのです。
また、歯周病で調子が悪いと思っていても、きちんと歯周病治療を行えばまだまだ残せるケースは意外とあるものです。自分の歯に勝るものはありません。
まずは歯周病の状態を歯科医師がチェックし、「歯周病治療をすれば持たせられる」と判断される状態であれば、まずは自分の歯を大事に残すことを考えていきましょう。
いしはた歯科クリニックでは再生療法を行い、残せる歯は極力残すように最大限の努力を惜しみません。

ところが、患者さんの中には、「抜きたくない」という思いが強く、治療不可能なくらい悪化しているような歯周病でも、それこそ「噛めなくても抜け落ちるまではその場にとどめておきたい」という人もいます。しかしそれはあまり良い考えであるとは言えません。なぜかというと、歯周病というのはひどくなりすぎるとまともな治療が不可能になり、周囲の骨をますます溶かして、将来インプラントを行う大きな妨げになってしまうからです。そればかりか、周辺の歯の骨まで溶かしてしまい、巻き添えにしてしまうこともあります。それでは元も子もありませんね。

歯周病がひどくてもインプラントは可能?

歯周病がひどくてもインプラントをすることは可能です。ただし、歯周病は歯を支える骨を溶かしてしまう病気ですから、歯周病で歯を失った場合、骨の高さが低くなってしまっています。
ひと昔であれば、このようなケースでは、「骨が足りないのでインプラントは無理です」と断られることも多かったでしょう。
しかし、現在の歯科医療技術をもってすれば、骨を増やす手術も、骨が少ないところにもできるインプラント技術も可能になっています。
ですから重度の歯周病で歯を失った人でもインプラントを諦める必要はなくなってきています。

歯周病がある人はまず歯周病治療を

もし残念なことに、歯を抜かなければならなくなった場合、その場所には「インプラント治療」という選択肢があります。
しかし、その歯以外にも歯周病にかかっている歯がある場合には、お口の中に生息する歯周病細菌を極力減らすために、インプラント手術を行う前の段階で、徹底した歯周病治療を行う必要があります。
そうでないと、インプラントを埋めたとしても、インプラントと骨がうまくくっつかない、あるいは早期の段階で抜けてしまう、ということが起こりかねません。
また、歯周病で歯を失った場合は、骨が大きく無くなっている状態になっています。
その状態ではインプラントをうまく支えることができないため、まずは骨を移植したり、骨を作る手術というものが必要になります。このような骨を作り出す手術は通常数ヶ月を要します。
これらの理由から、歯周病がある場合のインプラント治療というのは通常よりもインプラントが入るまでに期間がかかることになります。
しかし、大事なインプラントを長期的に持たせたければ、きちんと歯周病のコントロールをしておくことが一番大事なことだと言えます。

インプラントをする際は歯周病治療を熱心なところを選びましょう

インプラントが失敗に終わってしまう原因は、インプラントの歯周病とも言える、「インプラント周囲炎」です。
インプラントを植えた後も、この状態にならないように生涯にわたってインプラント周囲のお手入れをし続けていく必要があります。
そのためには、歯がなくなったところに「ただインプラントを埋めてくれる歯医者さん」ではなく、お口全体の全体をトータルで見てくれて、
歯周病治療にも熱心な歯医者さんに治療を委ねることをおすすめします。
当院では必ず先に歯周病治療をしっかり行い、それが落ち着いてから最終的な治療に移行します!!

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年7月20日 

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