噛みしめ呑気症とは?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇天ですがあまり寒くはありません。過ごしやすい一日ですね(^-^)

さて今回は歯と歯を合わせて噛みしめることで生じる噛みしめ呑気症について書きます。
この症状のある人たちに限らず噛みしめる癖は人によってはあるかと思いますが、噛みしめは長時間は持続できません。
なぜなら自身が疲れてしまい、噛みしめ自体をやめるからです。それに対して、弱い力で歯と歯を当てるだけの行為は長時間保てます。
論文によると最大の噛む力を最大咬合力と言いますが、この7.5%の力だと2時間半も歯を接触させられるという研究結果があります。
そしてこの弱い力でずっと接触しているほうが組織にダメージが残ることも明らかになっています。
ここで言う「噛みしめ」(歯の接触)とは食事をするとき以外に奥歯を合わせることを指します。
重い物を持ったり、頑張ってと言うとき、何かに集中するときにに歯を食いしばる(歯を接触させる)ことがあります。
あの動作です。噛みしめたままとか、一瞬の噛みしめなど、誰でも経験があると思います。
どんな人に起こりやすいかと言いますと、

1)上下の奥歯が接触していることが普通と考えている人
(口をしっかり結びなさいと言われ、いつも注意している人)

2)習慣的に噛みしめる回数が多い人
(一生懸命何かをしているときなどに歯をあわせている人)

3)姿勢によって上下の奥歯を接触させてしまう人
(例えばパソコンの仕事は少しうつむき加減になりますが、これは奥歯を合わせ易いのです)

4)うつ気分の人
(うつ気分の時には、うつむき加減になり考えていると上下の奥歯が接触してしまいます)

5)不安や緊張起こしているストレス状態にある人
(ストレスに対する構えがあると緊張して上下の奥歯を合わせてしまう)
そこでげっぷやお腹の症状では内科や外科、胃腸科を受診し、頭や首の症状では脳外科、
整形外科、耳鼻科。眼科、歯科・口腔外科、など症状別に受診しています。
しかし検査で何ともないと言われたら、これは「噛みしめ呑気症候群」の一症状であると考えた方がいい。
しかし何処の診療科でも異常ありませんと言う答えが返ってきます。
これは症状が気にならなければいいのですが、気になれば病気と感じるわけです。病気ではない病気なのです。
何処の診療科に行っても正常という答えしか出てきません。しかし症状だけはあるので、また病院を訪れます。
こうしていくつかの医療機関を回ることを、ドクターショッピングと言います。
実はこれには答えがあるのです。それが「噛みしめ・呑気症候群」です。
これがなぜ頭痛や肩こり、こめかみの痛み、眼の奥の痛みや吐き気を伴ったりするのでしょう。
さらに消化器症状として、げっぷがでる、胃部の不快感、お腹が張る、ガスが多いなどの症状が出ます。おまけに胸の痛みや心臓の痛みまで起こすこともあるのです。

「噛みしめ呑気症候群」で見られる症状:頭頸部の症状があり、
とさらにお腹のガス症状は他の症候群と重なっている。
誰でもやる噛みしめは物を飲み込むときに行う動作の一つなのです。
これは飲み込みの反射運動すなわち嚥下反射第・相と言います。物を飲み込むときはこの動作を行っているわけです。
歯を合わせないで飲み込み運動をやってみて下さい。飲み込みづらいと思います。
そこで歯を合わせて(噛みしめて)飲み込んでみて下さい。如何でしょう。飲み込みは簡単に出来たと思います。

この嚥下反射の流れは
(1)歯を合わせる(噛みあわせる)
(2)舌が上アゴに押し当てられる
(3)唾液が舌の上からのどの方へ流れる
(4)唾液がノドの途中に止まる
(5)これを飲み込む

この動作の最後のところで飲み込むのは唾液だけでなくこれと一緒に空気を2〜3cc飲み込んでいるのです。
食道に溜まった空気はゲップとして出たり、胃に入れば胃がふくらみ、時間と共に大腸まで移動します。
これらがお腹のガス(空気)として観察されます。
お腹のガスの70%が飲み込みガス(空気)と言われております。単に早食いをしたり、炭酸飲料を飲んだだけでお腹に大量の空気が溜まるものではありません。誰でもがやる噛みしめが空気飲みすなわち呑気を起こしているのです。
嚥下反射の回数が多くなればそれだけ空気量(ガス量)が増えるのです。
次に頭痛や肩こり、首の痛み、顎の痛みはなぜでるのでしょう。
これは噛みしめ動作が噛む筋肉すなわち咬筋、側頭筋と言いますが、これを使います。
これは食べるときに使うのですが、緊張したり不安になったり、力を入れるときにも歯を合わせるためにこの筋肉が使われます。 ですからあまり歯を合わせる動作が続くと筋肉が疲れて痛みを出すのです。これが顎の痛みやこめかみの痛み、眼の奥の痛みを出します。同時に緊張から肩こりが起こったり、肩の緊張が緊張性頭痛を起こします。この様に肩や首、頭や顔にまで痛みが起こります。 今回は噛みしめ呑気症についてまとめました。次回はこの治療法についてまとめます(^-^)

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 
2018年11月5日

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