むし歯の出来るメカニズム!

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇天で寒い一日でした。

さて、同じように食事をしていても、虫歯になる人とならない人がいるように、虫歯になる人には原因があります。
今回は健康な歯がムシ歯になメカニズムを簡単にご説明します。
虫歯の発生メカニズムをよく理解してお口の中の状態を常に健康に保つよう気を付けましょう。
脱灰と再石灰化
お口の中では、食事や飲み物を摂取して3分ほどで虫歯の活動が始まろうとします。
一番悪いことをするのが砂糖です。
砂糖を摂取すると、歯面にくっ付いている歯垢(プラーク)の中ではバイ菌により酸が作られます。
酸性度が歯を溶かす程度(Ph5~7)になると、歯の表面からミネラル成分、カルシウムやリンが溶け出します。
この状態を脱灰と呼びこれが虫歯の活動の始まりです。
しかし、食後しばらくすると唾液の力(酸を中和、きれいに洗い流す作用)等により歯垢やペーハーは中性方向に向かい、
唾液中のミネラルが戻りはじめ、虫歯の出来やすい環境から出来にくい環境へ戻り始めます。
この状態を再石灰化と呼びます。
このように、口の中では食事の後に虫歯が活動し始めたり、治ったりしています。
摂取した糖度が高いほど、唾液の力や量が弱いほど再石灰化への時間が長くかかります。
一番大切なことは、常にお口の中を再石灰化しやすい状況にもって行くことがなによりも重要です。
ではどうすればよいのでしょうか?
虫歯になる条件
虫歯は細菌と食物と酸にさらされる時間、更に抵抗力の組み合わせで起こります。
真ん中の重なる部分が大きくなるほど、虫歯になるリスクが高くなります。
先ほども書きましたが、食事をとると、口の中は酸性になり(phが低くなり)
歯の表面の成分であるカルシウムとリンが溶かされはじめます(脱灰)。
ふつうならば食後40分程度でphは高くなり、溶かされたカルシウムやリンは元にもどり再石灰化され始めます。
しかし、酸にさらされる時間や回数が多いと、歯の脱灰がつづき、虫歯が進行していきます。
また食べ物を口にする回数が多いと、酸性の状態が長くなり、歯の成分がもとにもどる時間がなく、
虫歯ができるリスクが一段と高くなります。
特に寝る前の飲食は就寝中は唾液分泌量が少なくなるため、再石灰化は起こりませんので、
更に虫歯へのリスクが高まりますので注意が必要です。
脱灰により悪い状態が続き、歯の内部構造まで至る穴が開いてしまったら、残念ながら治療の対象となります。
脱灰→再石灰化を繰り返すそのプロセスに対して、再石灰化を促すより良い環境を整えることが一番重要です。
このような、脱灰→再石灰化を繰り返すプロセスを良く理解して食生活そのものから見直すことも大切といえます。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでご相談下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年12月17日 

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