エムドゲイン再生療法で歯周組織が再生!!

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天でした。最近結構良い天気続きですが、明日からは雨になるようですね!
さて今回の歯の話ですが、歯周病で歯の周りの一部の骨が失われた際にエムドゲインというジェル状のものを歯根面に塗布することで組織の再生が起こるという内容について書かせていただきます。
エムドゲインとは?
エムドゲインは、歯周病で溶けてしまった顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる歯周組織再生療法の一種です。
「エムドゲイン・ゲル」というタンパク質の一種を歯根の表面に塗ることで、歯が生えてくるときと同じような環境をつくり歯周組織の再生を促します。エムドゲイン・ゲルの主成分は、「エナメルマトリックスデリバティブ」と呼ばれる、豚の歯胚組織からつくられたタンパク質の一種です。このタンパク質が、歯が生えてくるときと同じような環境を再現し、歯周組織の再生を誘導します。エムドゲインは、世界の約40ヶ国以上で使用され高い安全性が実証されています。日本国内においては、2002年に厚生労働省の認可を受けています。
歯周病治療におけるエムドゲインの重要性
エムドゲインの最大のメリットは、歯周病によって失われてしまった歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を再生させることで、適切なブラッシングがしやすくなり、プラーク(歯垢)や歯石が溜まりにくい形態にできることです。
これによって、歯周病の進行や再発のリスクを低減できます。
また、歯周病によって顎の骨が溶かされ、歯茎が下がることで歯が長く見えてしまうケースがありますが、エムドゲインで顎の骨を再生すれば歯茎も盛り上がるため、見た目の問題も改善されます。
エムドゲインの適応症
垂直性骨欠損、根分岐部病変、歯肉退縮
エムドゲイン治療時の患部の適切なコントロール
エムドゲイン治療をする際、患部を適切にコントロールすることが重要です。
エムドゲインゲルを塗布する患部の出血や軟組織のコントロールに加え、通常とは異なる手技の麻酔や切開法をおこないます。
動画を閲覧する。
※注意:血を見ることが苦手な方は、動画の閲覧の際は十分ご注意ください。
エムドゲインの流れ
(1)麻酔をして、治療部分の歯茎を切開
(2)歯根面に付着したプラーク・歯石を除去
(3)骨が失われた部分にエムドゲイン・ゲルを塗布
(4)切開した歯茎を縫合
上記に歯周組織の再生を促すことの出来るエムドゲインについてまとめました。
歯の周囲の骨の失われ方によっては再生療法自体が難しい場合がありますので
再生療法に興味のある方はまずはご相談下さいね(^-^)

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年6月5日

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