抗凝固薬服用中の方の抜歯について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は梅雨寒でしとしと雨が降っております。
薄着で外出すると風邪をひきそうなので皆さんもお気を付け下さい(^O^)

今回は抜歯をする場合に気をつけなくてはいけない抗凝固薬についてご説明致します。
抗凝固薬は簡単に言えば、血を固まりにくくするお薬です。
過去に心筋梗塞や脳梗塞、塞栓症の既往がある方に用いられる薬でこれを服用中の方を抜歯すると
止血が大変で若い時に大変だった記憶があります。現在はきちんと問診で確認を取るので
抜歯してあわてることはないですが、抜歯する場合に薬を止めるのか、飲み続けるのかを
主治医のDrと連絡を取って確認するようにしております。
いかに詳しい説明をします。患者さんの状況により投薬を中止すると梗塞が起こるリスクが高まる場合は
命に関わるので当然投薬の中止は出来ません。それではいかに詳しい説明をします。

ワーファリンをはじめとする抗凝固薬は脳梗塞などの血栓性・塞栓性疾患治療薬として用いられており、
服用患者は数百万人とも言われています。抜歯時のワーファリン休薬は血栓塞栓症のリスクを増加させると指摘されており、
ワーファリン休薬した約1%に血栓塞栓症が生じたという報告があります。
抗血小板薬(バイアスピリンなど)については、休薬すると脳梗塞発症のリスクが約3倍になるとの報告があります)。
血栓塞栓症は一度発症すれば病態は重篤で予後不良である場合が多いです。
そのため、日本循環器学会の抗凝固・抗血小板療法ガイドラインでは、「抜歯時には抗血栓薬の継続が望ましい」と明記されています)。
海外のガイドラインでは、PT-INRが2~4の治療域にあれば重篤な出血のリスクは非常に小さく、
逆に血栓塞栓症リスクが増大するため、抗凝固薬は中止してはならないと述べられています)。
また、患者さんの自己判断での休薬は血栓塞栓症を誘発する可能性が高まるため避けてください。

出血リスクを小さくする方法としては、酸化セルロースまたはゼラチンスポンジなどの止血剤と縫合、圧迫が一般的に行われています。
ほとんどの症例ではこれで止血できますが、後出血を生じる場合は止血シーネやサージカルパックなどを使用します。
いずれにせよ、局所止血処置だけで止血可能な症例がほとんどです。
抜歯後出血の原因は抗凝固薬よりもむしろ、局所の炎症、抜歯時の周囲組織の損傷、不適切な局所処置などが問題となります)。

抜歯等の口腔外科処置以外でも、例えば、抗凝固薬のワーファリンと抗菌薬(ペニシリン系、セフェム系他)あるいは
消炎鎮痛薬(アセトアミノフェン、メフェナム酸他)は、併用することにより抗凝固薬の血中濃度が上昇し、
出血リスクが増すことがあるため、併用に注意が必要です。また、口腔カンジダ症の治療に用いられる
抗真菌薬のイトリゾールは抗凝固薬の作用が増強し出血リスクが増大するため、
プラザキサとは併用禁忌、ワーファリンとは併用注意となっています。
このように、薬剤の相互作用にも注意が必要なため、患者さんご自身が内服している薬剤を正確に歯科医師に伝えることはとても重要です。

代表的な抗凝固薬

抗凝固薬
ワーファリン
プラザキサ
イグザレルト
抗血小板薬
パナルジン
バイアスピリン
プレタール
エパデール
アンプラーグ
プラビックス
ドルナー

冠拡張薬
ペルサンチン

血管拡張薬
オパルモン
上記のとおりです。抗凝固薬の服用が中止できない方で虫歯が深い場合、当院ではあえて抜歯せずに
残った根のまま歯茎の中に残して対応しています。抗凝固薬を服用中の方で不明な点がある方、上記の薬を服用中の方は
遠慮なく質問して下さいね(^O^)

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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