虫歯が出来るメカニズム

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は12月なのに18度まで上がるようです。
明日からは冬らしくなるようですが!
今回は虫歯が出来るメカニズムについて書きます。

middle_1212544900 カイスの輪
 
1969年にKeyesという研究者が
         虫歯の相関関係について提唱しました 
虫歯の原因は食べカス(プラーク)中の細菌ですが、それだけでは虫歯の発生を説明することはできません
なぜなら、虫歯予防に歯磨きが大切とよく言われますが、ほとんど歯磨きをしないのに虫歯が一本もない人がいます
反対に、一生懸命毎日歯磨きをしているのに虫歯ができてしまう人がいますよね?
では 虫歯になりやすい人と、なりにくい人の差は、
          どのような点が考えられるのでしょうか??
虫歯になるメカニズム
  
(1)酸脱灰説
口の中には、常に多種多様な細菌(常在細菌)が生息しています。
その中の虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュウタンス等)が、まず初めに砂糖をブドウ糖と果糖に分解します。
ブドウ糖からは不溶性グルカンというネバネバしたのりが合成され、これによって歯に細菌が付着しプラークを形成します。
一方、果糖からは酸が作られ口の中は酸性に傾きます。酸性度pH5.4(臨界pHと言います)以下になると、
酸によって歯の硬組織の主成分(95~97%含有)であるハイドロキシアパタイトから、
カルシウムイオン(Ca2+)とリン酸イオン(PO4 )が溶け出してしまいます。これを脱灰といいます。
そして、残った有機質部分(3~5%含有)を細菌の作る酵素によって分解・破壊されると虫歯の穴(う窩)が出来てしまいます。
これが虫歯の『酸脱灰説』です。

(2)カイスの輪
虫歯の原因はプラーク中の細菌ですが、それだけでは虫歯の発生を説明することはできません。
なぜなら、虫歯予防に歯磨きが大切とよく言われますが、ほとんど歯磨きをしないのに虫歯が一本もない人がいます。
反対に、一生懸命毎日歯磨きをしているのに虫歯ができてしまう人がいるからです。
虫歯になりやすい人と、なりにくい人の差は、カイスの輪で説明されます。
虫歯の原因には、カイスが提唱した三因子に時間の要素を加えた四つの因子が関係しているという説です。

第一の因子は、虫歯菌(ミュウタンス菌)が口の中に多数存在する。
第二の因子は、砂糖(ショ糖)の摂取量が多い。
第三の因子は、歯の質が虫歯に対して抵抗性が有るか無いか。
第四の因子は、酸にさらされている作用時間が長いか短いかです。

これら四因子が全部そろった時、虫歯が発生するのです。

上記に虫歯になるメカニズムについてまとめました。
私の個人的な意見としてはショ糖の摂取を少なくすることが一番簡単な気がします。これは特に赤ちゃんのいる親御さんに
伝えたいのですが、子供は甘い味のするお菓子を当然知りません。味を教えるのは親やおじいちゃん、おばあちゃんです。
甘いお菓子で子供ご機嫌をとったりするのはやめましょう!そんな時はぽてちや煎餅をあげて下さい。
正直お子さんの虫歯は親のせいです。子供が虫歯の治療で痛がったり、辛い思いをしないように親が管理するべきなのです。
子供の時に虫歯が多いと一生歯で苦労するかもしれません。それでは不幸でしかないです(ー_ー)!!

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