被せ物があっていないということ

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇っていて暑くはないですがやや湿度が高いです。
最近雨が多いですね!

今回は我々が患者さんに対して被せ物があっていないということを言うことがありますが
そのことについて書かせていただきます。
長期間詰め物や被せ物が外れず、痛みもなく使用できることは大変素晴らしいことです。
しかし10年を超えてくるとたいていの場合、被せ物は変化がなくても患者さんの歯茎の方が変化してきます。
すなわち歯茎が後退してしまいます。歯茎の後退は歯磨きをする時の圧力が強かったり、歯肉炎等の歯周病により
より早く後退しますが、どの方にも必ず起こることです。歯茎の後退を少しでも遅らせるためには付着歯肉という
硬くてしっかりした歯茎があることが条件になります。しかし、この付着歯肉がきちんとあることはそんなには
多くはありません。ですから上記したように歯茎は後退し、詰め物や被せ物と現状の歯茎との間に隙間が出来てくるのです。
すると物が詰まりやすくなるので虫歯や歯周病になりやすくなります。この時患者さんはそこまで気にしない場合が多く、
例えば前歯のセラミックの歯が入っているケースだとせっかく10万円程度の金額をかけて被せた歯ですから、まだ違和感なく
使えているうちは患者さん心理としてはやり替えをしたくはないわけです。確かに客観的に見て、物としては使えるので
絶対にやり替える必要はありませんが、歯茎とはあっていないのですから、歯周病の悪化因子にもなりますし、
ベストな状態で使用できるわけではありません。そんな時私はもし費用的に余裕があればやり替えてはいかがですかと言います。
また歯茎が後退することで根元が露出し、そこにへこみがある場合、やり替えるのが抵抗ある患者さんに対しては
プラスチックを詰めてとりあえず物が詰まりやすくなる状況だけは改善しましょうと提案しております!
根元に虫歯がある場合、多くの被せ物をしている歯は神経がありませんので痛みがなく、患者さんはあまりわからないうちに
虫歯が奥の方に進行してきます。この場合は患者さんが使えるからと言っても、やり替えなければいけません。
やり替えずに抜歯になるのは良くないですしね!歯の詰め物や差し歯は日常使いの日用品です。日用品が一生使えることって
絶対にありません。服だって、カバンだって、車だって一生持つなんてことはありえません。
毎日使えば物は必ず劣化するのですから!!
つまり高いかぶせ物を入れたからと言ってやり替える必要がないということはありえないのです。
他の物に置き換えればわかるのですが、患者さんの中には10万円かけたのだから一生持つのではと勘違いしている方もいます。
10年間口の中がより健康的にそして審美的にも問題なく、おいしくご飯を食べられるように費用をかけたと考えるべきなのです。
いずれにしてもあっていない被せ物は歯周病や虫歯を悪化させる因子です。
費用的に余裕がある場合はやり替えた方が良いと言えるでしょう。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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