意外と多い 大人乳歯の注意点

こんにちは!
いしはたいしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は冬晴れですが、寒さはそこまできつくありません。かといって暖かくはないですね!

今朝ヤフーニュースを見ていたら面白い記事が出ていたので転載させていただきます。
是非参考にしてくださいね(^O^)

 大人なのに乳歯のままの人を知っていますか? ひょんなことから調べてみたら、「大人乳歯」を持つ人は意外と多いようです。みなさんの中にも、心当たりのある人がいるのではないでしょうか?(朝日新聞福井総局・影山遼)
「こことここは乳歯ですね」

 昨年末、25歳にして初めて歯医者に行ってみました。
今まで虫歯ができたことはなく、歯には自信がありましたが、一応念のためということで。
その診断結果は――。
上の犬歯が両方とも「乳歯」。大人なのに乳歯。
しかも永久歯が永久に生えないという。X線で撮影した画像を手にした歯医者さんから、
「こことここは乳歯ですね」と淡々と伝えられました。

 通常は、乳歯は上下合わせて計20本。

 永久歯は上下合わせて計28本(親知らずを除く)だそうです。

「これは進化の途中にいる人類に起こる現象」か?

 私の子ども時代を思い返すと、抜けた乳歯は屋根上と床下へ投げていましたが、20回も投げた記憶がありません。そのことが少しひっかかってはいましたが、まさかいまその理由が判明するとは。

 どうりで「すきっ歯」なわけです。私の乳歯は永久歯の半分くらいしか大きさがないので。まあ、私の場合、前歯の永久歯が小さいので乳歯だけが問題でない気もしますが…。

 といいつも、診断を受けても「ふーん」という感じでした。大人で乳歯って響きが少し恥ずかしいけれど、特異な例なんだろうな、と。

 けれど、実家に帰った時に母と妹にその話をしてみたら、「私らも永久歯がないとこあるよ」。まじですか。母は29歳くらいで乳歯が抜け、妹はいまだに生えているそうです。

 私と似ていて、2人とも上の犬歯の永久歯が1本ないとのことでした。知っていたのなら、私にもそういうケースがあるよと教えてくれれば…。

 さらに、金沢市に住む友人男性(26)に伝えると、「実は私も乳歯があって。私はね、これは進化の途中にいる人類に起こる現象だと思っているんだよ」。何という飛躍した理論でしょう。でも、かなり興味がわいてきました。

 調べてみると、乳歯が残ったままで、永久歯が生えない状態のことを「先天性欠如歯」と言うそうです。字面で何となく言いたいことは分かりますが、詳しく専門家に聞いてみました。

 お話を伺ったのは、福井県済生会病院の口腔外科医長である山口智明さん(46)。1996年に免許を取得し、インプラント(人工歯根)治療などをしてきたそうです。

 ――先天性欠如歯とは何ですか。

 簡単に言うと永久歯が生えないということです。生まれながらにして、永久歯の芽というかタネになる「歯胚」がないのです。普通の場合、歯胚が成長した永久歯の頭の部分(歯冠)が乳歯の根を溶かしていくことで乳歯が抜けるのですが、ないので生え替わりが起きないということですね。

 ――どのくらいいるのでしょう。

 1、2本そういった歯を持つ子は結構いますよ。感覚的には、2~3%ですかね。
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先天性欠如の子どもは「10人に1人」

 どのくらいの人が永久歯が生えないのか具体的に知りたいところです。探してみると、日本小児歯科学会が2007~08年度の2年間に調査していました。さすがです。

 調査によると、28本あるはずの永久歯のうち、何らかの原因で生まれつき1本以上の歯がない先天性欠如の子どもは「10人に1人」。ということで、その割合は約1割にも及ぶそう!

 これは日本各地の7歳以上の約1万5千人(男子約7500人、女子約8千人)を対象に調査したものです。

 今のところ、この調査が唯一のものだそうで、その割合が増えているのか減っているのかは分かりません。
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「虫歯には絶対しないでください」

 再び山口さんです。

 ――問題点はありますか。

 単純に乳歯に永久歯の代わりをしてもらわないといけないということです。虫歯には絶対しないでください。

 ――何歳まで乳歯は残るのでしょう。

 大切にすれば結構持ちます。30歳を過ぎても残っている方はたくさんいます。ただ、60歳でも持つかと言われると厳しい…。乳歯は永久歯よりも歯の根が短くて細いので。

 ――原因は分かっていますか。

 何をしたからこれが起きるかということは分かっていません。

 ――食生活の変化などから起きた新人類でないかとワクワクしていたのですが。

 ずっと昔からあることです。

 ――我が家は母も妹も「先天性欠如歯」なのようなのですが…。

 それは珍しいですねー。1家族で3人というはあまり聞いたことがないです。ただ、遺伝的な要素も少しはあると思います。
質問を続けます。

 ――有名なのでしょうか。

 そもそも症状を知らない人は多いです。虫歯のない子どもは見つかるきっかけがないですしね。知っていても「自分はそんなわけない」と思っている方が大半です。一番発覚するので多いのは、いつまでも乳歯が抜けず、「うちの子だけグラグラもしない」というシチュエーションです。

 ――いつまでに生え替わらないと遅いのでしょうか。

 歯によって生え替わる時期は違いますが、普通、遅くても15~17歳で永久歯列が確立します。中学卒業くらいですね。高校生になっても残っていると遅いかなという感じです。

 ――治すことはできるのでしょうか。

 できません。

 ――では私はどうすれば…。

 とにかく乳歯が抜けるまでは大事にすることです。もし抜けちゃったら、入れ歯にするか、大人の場合は空いた隙間にインプラントを埋めるなど、方法は色々あります。どの方法を選ぶにせよ、早めに相談してください。乳歯が抜けても、ちゃんとした治療をすれば日々の生活には困りません。
入れ歯はまだ早いかな…。老けた自分の顔には不釣り合いな「大人乳歯」と仲良くやっていこうと思いました。

普段診療をしていて先天性欠損歯のある方は結構いらっしゃいます。上の文章の中に根が短いと書いてありましたが
乳歯は根の長さが永久歯より短いのでどうしても動揺が起こりやすいです。
30代で乳歯のぐらつきが強くなり抜歯してブリッジやインプラントにしたケースが当院でもあります。
これは仕方のない事なので思い当たる方は是非お気軽にご相談くださいね(^O^)

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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