口臭の原因 舌の汚れ(苔)について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は雨降りです。この冬はもう雪は降らないかもしれませんね!

よく舌が変な色をしているとか家族から口臭がすると指摘を受けたという理由で来院される方がいらっしゃいます。
以前書いたように口臭には自分で自覚する自臭症と他人から指摘を受ける他臭症の2種類があります。
私が口の中を観察すると口臭のある方には舌に苔のようなものこれを舌苔と呼びますが、これのある方に臭いがあります!
ということで今回は口臭と舌苔の関連性について書きます。
ではまず舌苔ができる原因についてご説明致します。

舌苔が出来る原因
1.細菌
口の中の細菌が舌の溝に入り込んで溜まり、舌苔として白く見えます。
色素を作り出す細菌が原因の場合は黄色や灰色、茶色、黒色など変化することがあります。
2.剥がれた上皮のかす
舌自体の上皮や口の中の上皮が剥がれ、溜まったものが舌苔として白く見えます。
例えば猫などの動物の舌はザラザラとヤスリのようになっていて、食べ物をかき取る作用があります。
実は人間の舌も表面は角質化しているのです。この角質化が進むと舌の細胞が伸び、その隙間に剥がれた上皮が溜まり、舌苔になります。
3.食べかす
食べかすが舌の細胞の間に残り、舌苔になることがあります。舌の本来の位置は上顎に軽く付いている状態です。
舌の位置が低い位置にあったり、口呼吸があったり、舌の動きが悪いと舌が周りと擦れず、食べかすが残ってしまいます。
4.口呼吸
口呼吸があると舌苔が出やすくなります。汚れは乾燥するとこびりつき取れにくくなります。
キッチンなどでも濡れている間は汚れがすぐに取れますが、一度乾燥してしまうと簡単には取れなくなります。
口の中もいつも唾液で濡れていますが、口呼吸のある方はすぐに、乾燥してしまい汚れが自然に落ちない為に舌苔ができてしまいます。
5.唾液が少ない
ストレスや薬、全身的な病気によって唾液の量が減ると舌苔ができます。唾液は口の中を洗い流す効果があります。
唾液が減ると汚れや細菌が舌に溜まり、舌苔ができます。高血圧の薬や精神疾患の薬の中に唾液が少なく
なる副作用があるものもあります。
6.舌の運動の機能の低下
舌の動きが少なくなると舌苔が出てきます。口臭は朝が一番出ます。それは寝ている間は舌の動きが悪く、
唾液量も少なくなるため舌に汚れがたまるからです。高齢や病気になって舌の機能が低下したり、動きが悪くなると
より舌の表面の汚れが落ちにくくなるため舌苔が多くなります。
7.舌位が低い
舌の正しい位置は上顎についている状態です。そのため舌苔ができる位置は常に上顎とすれて、汚れが落とされています。
受け口や口呼吸で舌位が低い人は、擦れて汚れが落とされないために、舌苔がつきやすくなります。
8.抗生物質
抗生物質やステロイド剤を長期間のみ続けると、口の中に住んでいる細菌の種類が変わり、
黒い舌苔の黒毛舌(こくもうぜつ)が認められることがあります。薬の影響でカビ菌の一種であるカンジダ菌が増え、
硫黄化合物と血液中のヘモグロビンが結びついて黒くなると言われています。

上記に舌苔が出来る原因をまとめました。気になる方は遠慮なく気軽に当院までご相談ください!
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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