原因不明の歯の痛み 非定型歯痛

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は30度まで上がって暑いです。まだ蒸し暑さがないので過ごしやすいです(^O^)
明日からは梅雨の天気になるようですね。

歯の話ですが、何も問題がないのに歯が痛む症状について説明致します。
歯医者に行っても原因がわからなかったり、歯の治療後も痛みが続いたりする場合は、「非定型歯痛」かもしれません。
非定型歯痛とは、いったいどのような疾患なのでしょうか。
歯が痛くて歯医者へ行ってみても原因がわからなかったり、歯の治療を行ってもまだ痛みが続いたりなど、歯の痛みの原因がはっきりしない場合、「非定型歯痛」の可能性があります。聞きなれない言葉ですが、どのような疾患なのでしょうか。主な症状や治療法について解説します。

原因不明の慢性的な痛みが続く「非定型歯痛」

非定型歯痛とは、「非定型顔面痛」、「心因性歯痛」、「幻痛」としても知られている原因不明の痛みです。
痛みは慢性的で、歯だけではなく、顔面やあごまで広がることがあるため、一般的な歯痛とは異なるという意味で、「非定型」と呼ばれています。非定型歯痛が起こる原因はわかっていませんが、遺伝的な要因や年齢、性別など、さまざまな因子が絡んでいるといわれています。実際のところ、男性よりも女性が発症することが多く、高齢者よりも中年代に多くみられます。また、過去に歯や口腔内の治療を行ったことがある人に発症するケースが多いようです。過去の治療において、歯やあごからの痛みを伝達する神経のネットワークに機能障害などが発生し、原因不明のしつこい痛みが引き起こされると考えられています。

症状と治療方法

非定型歯痛の痛みは持続的で、数か月から数年にわたって続くこともあります。刺すような痛みが特徴です。
温度変化や咀嚼によって痛み方が変わることはありません。ただし、痛みの程度は軽度なものから深刻なものまでさまざまです。
非定型歯痛には、歯科治療ではなく、内科的な治療が必要です。現在、非定型歯痛の治療には、三環系抗うつ剤の投与が有効とされています。実際、三環系抗うつ剤での非定型歯痛の治療成績として、およそ80%で効果が見られたという報告もあります。(残り20%中10%は効果がなく、10%は治療拒否)薬による非定型歯痛の治療は、基本的に長期戦で、数か月から、場合によっては数年かかることもあります。薬での治療によって痛みが軽減することもありますが、完全に痛みを消すことは難しいともいわれています。また、治ったように見えて、再発することもよくあります。原因不明の痛みが続く非定型歯痛。原因がわからないため、非定型歯痛と診断されるまでに時間がかかる場合も多いようです。今回紹介したような非定型歯痛の症状が見られる場合は、早めに専門医に相談しましょう。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

©2014医療法人社団 樹伸会 いしはた歯科クリニック