不適切な噛み合わせで歯周病は悪化

こんにちは!

いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。

今日の久喜はどんよりとした曇り空です。

今回は噛み合わせによっても歯周病は悪化するというお話を致します。

歯周病と言うと歯周病原菌によって歯を支えている骨が溶かされる病気だと

説明しましたが、細菌以外でも噛み合わせによって歯を支える骨に重篤なダメージを与えることがあります。

これを咬合性外傷と言います。

以下に咬合性外傷の一般的なことについて記載します。

まず咬合性外傷は一次性と二次性に分けられます。

一次性咬合性外傷

ここで、歯軋り、食いしばりの癖がある人を想像してみてください。

一日の内歯が接触する時間は20分と言われていますが、もし仮に一時間食いしばったら?

それを毎日。歯に何らかの形で悪影響が出るのが当然です。

特に就寝時の食いしばりは、火事場のばか力で食いしばるときくらいの力がでるようです。

朝目覚めたときに妙に歯に違和感、むずがゆい感じはありませんか?

食いしばりがある一定の時間と力を超えると歯槽骨が少しずつ溶けていき歯が揺れていきます。

これを『一次性咬合性外傷』といいます。

二次性咬合性外傷

一次性咬合性外傷は簡単に言えば、歯周病はないのに、力のみで歯が揺れてくる現象です。

では二次性咬合性外傷とは?

もし歯周病で歯槽骨( 右図参照 )が半分くらい溶けている人が火事場のばか力で食いしばったら?

アゴの筋肉の衰えはほとんどありませんから、歯周病ですでに支える能力がなくなった歯に容赦なくものすごい力が襲いかかってきます。

もうこうなったら歯は一気に駄目になってしまいます。

これを 『二次性咬合性外傷』 と呼びます。 噛む力は人によってまちまちなので、

いつ二次性咬合性外傷が始まるのかわかりません。

例えば、食いしばりがなくても、歯槽骨が更に溶ければ、普段の何気ない力でも当然、二次性咬合性外傷が起こってきます。

咬合性外傷の防止策

  • 噛み合わせの調整
  • マウスピースの装着
  • 歯周病の治療
  • 隣の歯と冠(差し歯)で連結(つなげる)する。

一次性咬合性外傷は、噛み合わせの調整だけでほとんどが治ります。

揺れていた歯も、調整した日から1~2週間で治ってしまいます。

しかし、二次性咬合性外傷は、歯槽骨が溶けてしまっているので、

頑張って治療しても、治らない場合が少なくありません。

そうならないためにも、できるだけ早い時期に、歯周病の治療をし、歯槽骨が溶けるのを食い止める必要があります。

今現時点で、自分自身の歯や歯槽骨の状態がつかめていない方、半年以上歯科に行っていない方は、

なんとなく歯をカチカチしてみて、ぐらついた歯がある気がする方は受診をお勧めします。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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