歯に悪影響を噛み方について 重要

こんにちは!
いしはた歯科院長の石幡一樹です。
今日の久喜はまたまた猛暑日でした。なんだか猛暑日が当たり前になってきて怖い気がします。

今回は歯の役割についてご説明いたします。
自分の口の中の歯を見ることはあまりないと思われますが、
一度鏡で歯の形を見てみればよくわかります。
前歯はとがっていますが、奥歯にいくほど平らに近づいていきます。
歯にはそれぞれ名前がついており、それぞれ異なった役割があります!!
前歯は本来食べ物をとらえる部分です。
犬歯は肉などを切り裂く部分です。
小臼歯は切り裂いた物を細かく砕く部分です。
一番奥の大臼歯は物をより細かくすりつぶし、飲み込みやすくする部分です。
このようにそれぞれ役割が異なっております。
ところが今までに様々な患者さんに伺ってきましたが、
ほぼ100%の方が物をかむのは奥歯(大臼歯)だと考えています。
自分は東京医科歯科大学病院の義歯外来(入れ歯の科)に5年いましたが、
歯を失って義歯外来にいらっしゃる方は確実に奥歯から歯がなくなって
入れ歯を作りにいらっしゃるのです。
前歯がなくて入れ歯を作りに来る方には本当にめったにお目にかかりません。
学生の時に習う歯の失った欠損形態でも必ず奥歯がないケースをまず第一に習います。
なぜ奥歯から失うかというと、奥歯でしか食事をしないためにその負担が増し、
集中する結果、歯周病や虫歯になりやすかったり、最悪の場合歯が割れてしまうからです。
例えばせんべい、肉 リンゴ、たこなどの固いものを
いきなり奥歯に持って行って噛めば、歯の役割に反した使い方になり、
本来物をすりつぶす機能しか持たない奥歯には多大な負担がかかってきます。
すると歯を支えている骨が減って歯がぐらつき、歯茎が腫れたり、最悪歯が破折して抜歯に至るわけです。
そうなるといかに奥歯より前の歯をうまく使っていくのかという話になってきます。このような人は
抜ける前の段階ですが、奥歯のみすごくすり減りが目立ち、一方で前歯は使っていないので綺麗な若いころの形態を
保っているのです。これは大変興味深いことです。やはり歯も使うとすり減ると気が付いたのは
義歯科に所属したからだと思います。

では典型例を説明します。
右下奥歯がが入れ歯で左下はご本人の歯、そして上の歯は全部の歯がそろっている方の場合
入れ歯のある右側ではなく、意識的にご自身の歯がそろっている左側でのみかんで下さい!
右でも左でも同じように字がきれいにかける方はいらっしゃいませんが、それと同じで
口の中にも噛みやすい部位と噛みにくい部位が必ずあります!!
上に書いた例の場合、いしはた歯科では右側が噛みやすかったので右側でばかり噛んでいたために
この方は右下の奥歯がなくなってしまったと考えます。
そうすると左側はまだご自身の歯が上下とも揃っているので
今後は左側メインで噛んでいくのが正解です。

上記のようにどこで噛むべきかということを説明する歯科医院はほとんど皆無ですが
いしはた歯科では治療終了後なるべくどの部位でお食事を召し上がるべきなのかという話をします。
口の中で噛む時に歯を均等に使っている人はほぼ皆無です。
みなさんに噛み癖があるのです。これは非常に大切で例えば神経を取ってしまった歯の上で食べるよりも
神経のある歯の上で食べるほうが歯の健康を保つためにはより良いことは言うまでもないことです。
そのためにはみなさん個人個人の噛み癖を矯正する必要があります。
この歯の上で絶対食べたい、こちら側で噛みたいなどと歯医者の注意を
無視する方はいますが、後にその歯を失うという悲しい結果に
つながってますのでやはり専門家の指示には従うほうがベターです。
入れ歯でこの食べ物が食べにくいという食材がありましたらご相談ください!
具体的に繊維類、お肉、などとおっしゃて頂けると助かります。
本日は麺類が食べにくいとおっしゃる方にかみ方の指導をしました。
どうやって前歯で物を噛むのかという答えですが、
口を開け、前歯で物を捕えて噛みだして砕いていくと徐々に食べ物は喉の奥の方に勝手に流れていきます。
その時に奥歯で噛めば良いわけです。歯は前歯で引き裂いて奥歯ですりつぶすような形態をしているわけですから
その形に合わせて食事を飲み込めば良いのです。私の疑問として医師はこのように食生活をした方が良いなどと
言いますが、歯科医は定期健診を受けて下さいとか食いしばりはやめましょう、歯磨きを頑張ってくださいという
ことは言いますが、このように食べた方が良いですよと教える歯医者はまずいません。これっておかしいことですよね?
大学にかみ方の学問がないことも全くおかしいのです。患者さんは誰からも習わずになんとなく咀嚼をします。
なんとなく噛むので好き勝手に噛みますし、おかしな癖がついて歯を失うのです。
これを我々歯科医が指導せずに誰が指導するのでしょうか?歯をうまく使えば失うリスクを下げられます。
ということで当院では歯の形態に素直にあわせた噛み方を指導しております。
上記の話でご質問のある方は遠慮なくご質問下さい(^O^)

歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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