唾液って優れもの 緩衝能について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は昨日の冷たい雨から一転、日中は羽織ものなしで自転車に乗っていても大丈夫な暖かさでした(^O^)
今回は唾液が以下に優れているかについて書きます。
お口の中の唾液の役割って?

みなさんのお口の中に存在する唾液。この唾液にはさまざまな機能があります。
今回はその中でも唾液の緩衝能についてお話します。
通常みなさんのお口の中は、pH6.8~7前後の中性を保っています。

pH

pHが小さい→酸性が強い、pHが大きい→アルカリ性が強い

※pH・・・物質の酸性・アルカリ性の度合いを示す数値。pH7が中性。

お口の中を中性に保つことが大切
食後はお口の中が酸性に傾きます。pHが5.5以下になると虫歯菌により歯が解けてしまいます。そのため、お口の中の状態を中性状態に保つ事が大切になります。 よく食後30分してから歯磨きをした方が良いという話がありますが、これは上のような理由からです!

では、お口の中を酸性にしないため唾液はどのような働きをしているのでしょうか?

酸性から中性に回復させる機能を緩衝能

食後や虫歯菌が出す酸によって酸性に傾いた口腔内に、唾液の中の成分(リン酸塩や重炭酸塩など)が働いて食後30~40分前後で食前の状態に戻し、虫歯になることを防いでいます。

このように、酸性に傾いたお口の中を中性に回復させる機能を緩衝能といいます。

分かりやすい例で言うと・・・

梅干やレモンなどの酸っぱいものを食べると唾液が多く出ますよね。これは酸性に傾いたお口の中を中性に戻そうとするためです。

アメやガムなどをずっと口の中に入れていたり、食間におかしや甘いジュースを飲んでいたりする人は、お口の中が酸性に傾いた状態が長く続く為、虫歯になりやすいといえます。

他にもいろいろな役割が!

その他にも唾液には
・消化を助ける・・・食べ物を柔らかくし消化を助ける
・食事をおいしいと感る・・・食べ物と唾液が混ざる事で味を舌で感じます
・潤滑剤・・・唾液の成分により食道の表面がなめらかになり飲み込みやすくなる
・細菌の侵入を防ぐ・・・外部からの様々な菌を殺し、抵抗する働き
・自浄作用・・・食べかすなどを洗い流し、口腔内を清潔に保つ
・老化を抑える・・・唾液の成分には筋肉や骨の発育を促進する作用がある
・口臭を防ぐ

このようにさまざまな機能があります。唾液ってすごいですよね!
当院では今後唾液検査により、唾液の緩衝能がどの程度なのかを測定し、それぞれの結果に応じてどのような
対策をとれば良いのかをご提案することで虫歯や歯周病の予防をしていこうと考えて今スタッフと計画中です(^O^)

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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