歯ブラシ時の出血について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇りがちで全然暑くありません。帰る時には湿気もなくて驚きました( 一一)

さて今回の歯の話ですが、歯ブラシをしている時に歯茎から出血することがあります。
こんな時に血が出るのを怖がって、触らないでいると歯茎はますます腫れていよいよ痛みがひどくなります。
いつも患者さんに言っていることですが、血は貯めずに出した方が良いのです。痛みを伴うほどしない方が良いですが
優しい出来る範囲の力で血を出してあげると歯茎は引き締まってきます。
以下に質問に答える形でまとめました。
歯科を受診したときに、「歯ぐきが弱っているので歯ブラシでマッサージをして鍛えてください」と言われました。
でも、磨くとすぐに出血します。
歯ぐきから血を出すことがいいことなのか、病気のもととなるような危険な出血はないのか、いつも気になります。
怖がらずに出血させることで、歯ぐきは強くなる
――歯ブラシで歯ぐきを軽く磨くだけで出血します。何かの病気なのでしょうか?
歯ぐきは柔らかい組織で、とてもデリケートです。
歯ブラシを軽く当てた程度でもすぐに出血する場合は、炎症を起こしてはれている状態だと考えられます。
例えば、手足の皮膚をけがしたときには、血液をそこへ送って菌を殺し、早く治そうという働きが起こります。歯ぐきも同じで、炎症が起こると血液がたまり、出血しやすくなります。
――炎症を抑えるために出血させた方がいいのですね。
はい。出血を怖がって歯磨きをしないと、歯ぐきのはれはどんどん悪化していきます。初めは柔らかい歯ブラシを使い、定期的に歯ぐきを刺激してください。そうすると、歯ぐきの新陳代謝や血行が促進され、新しく強い歯肉(しにく。歯を支える歯周組織の粘膜)が増殖されて、元気な歯ぐきに生まれ変わります。
ただし、健康な歯ぐきに対して、わざと硬い歯ブラシで刺激して出血させるようなことはしないようにしてください。歯ぐきに傷をつくるだけです。
――歯ぐきがはれて炎症を起こす原因は何でしょうか?
最も多く考えられるのが、歯肉炎を含む歯周病です。歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)にある嫌気性菌(けんきせいきん。酸素の少ない場所で発育する細菌)から排せつされた毒素によって、歯ぐきに炎症を起こす病気です。日本人の約8割が歯周病に感染していると言われています。
■歯周病でも放っておくと危険
――歯ブラシでマッサージをしても改善されない場合はどうすればいいのでしょうか?
歯周病は初期の段階では腫れや出血の症状だけですが、進行すると骨にまで炎症が進みます。歯がぐらぐらと動くようになり、最終的には歯が抜けて、取り返しのつかないことになります。
歯周病の原因となる歯垢(しこう)をまずは日々の歯磨きでしっかり取り除くことが大切ですが、自己流の歯磨きでは改善されないこともあります。歯垢(しこう)が固まり歯石(しせき)になると、歯科で取り除くしかありません。歯ブラシでのマッサージを続けても出血が治まらないようであれば、早めに歯科を受診してください。
――歯周病以外に考えられる出血の原因はありますか?
大きなむし歯があり、歯ぐきの中まで侵食しているケースです。この場合、むし歯が原因で強い痛みを感じることがありますが、出血での痛みは感じません。
また、歯のかぶせものが不適合な場合、かぶせものが歯ぐきを圧迫して出血します。むし歯もかぶせものの不適合も、原因のある特定の場所からしか出血しないのが特徴です。
このように、常に同じ部位からの出血が続く場合は、慢性の炎症があると考えられます。一方、疲れがたまっているとき、寝不足やストレス、風邪など、体調が悪いときの出血は一時的なので気にしなくていいでしょう。歯ぐきは体調の具合がデリケートに表れる場所です。
――歯ぐきからの出血の原因がよく分かりました。ありがとうございました。
特定の部位からの出血が慢性的に続くようであれば、歯科を受診するようにしましょう。歯周病が原因で出血する場合は、歯ブラシで刺激して歯ぐきを鍛えます。ただし、歯周病もひどくなると危険なので注意が必要です。歯ぐきからの出血が気になる方は参考にしてください。

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