下唇を噛む癖 学童期

こんにちは!
いしはた歯科院長の石幡一樹です。
今日の久喜は薄曇りで過ごし易いです(^O^)

昨日は3歳くらいまでのお子さんが下唇を噛むケースについて書かせていただきました。
今回は小学生になってもこの癖が残ると起きる弊害について書きます。
発生率の調査では,下唇を咬む癖は2.2%~4.8%であり,比較的少ない癖です。
しかし,上顎前突(出っ歯)で矯正治療を希望される患者さんには,この下唇を咬む癖が多くみられます。

下唇を咬む癖(咬唇癖)の原因

下唇を咬む癖は,一種のストレスにより起きたり,赤ちゃんに見られる指しゃぶりの代わりに起きます。
この癖の発生原因について,「指しゃぶりから移行する」という説や「物を吸う本能説(吸啜反射)」があります。
おしゃぶり癖や指しゃぶりのように,下唇を咬む行為は遊びや心の不安をリラックスさせるという働きがあります。
下唇を咬む癖を持つ子どもの保護者へアンケートをおこなうと,「この子は赤ちゃんの時,指しゃぶりをしないで下唇を吸った」
というケースが多く,指しゃぶりから下唇を咬む癖に移ることは少ないようです。

下唇を咬む癖の影響

下唇を咬んだり吸ったりすると,上の前歯は前方に傾斜し,下の前歯は内側に傾斜して出っ歯になったり,
咬み合わせが深くなり,上の前歯の歯肉を咬んで傷がつくことがあります。出っ歯になると,口が閉じにくくなり,口呼吸を引き起こします。

上顎前突(出っ歯)
下唇を咬む癖の指導と治療

出っ歯を矯正治療によって治すと,下唇を咬みにくくなるため,この癖がなくなりやすくなります。
出っ歯になった状態は,下唇を咬む癖の結果であることを本人に 説明し,その癖をやめるように指導します。
下唇を咬む癖の治療は,下唇を咬まないように,取り外しのできる矯正装置を用います。
また,筋力が弱くなった上唇を伸ばす”リップトレーニング”も必要です。
幼児期・学童期の下唇を咬む癖は,出っ歯がひどくなり初めて気がつきます。矯正治療により出っ歯を治すことが必要です。
上記のように歯並びに悪影響が生じてしまうと矯正により改善する他ありません。
出来ればそうなる前に下唇を噛む癖を止めたいですね!!
お子様の歯並びで気になることがあれば気軽に当院までご相談下さい!

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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