糖尿病と歯周病の相関関係

こんばんは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は一日忙しくてブログ更新が今になりました。
いい天気だったみたいですね(^O^)
今日いらした患者さんに妊娠性糖尿病かもしれない、歯茎からよく出血するとおっしゃっていたので
糖尿病と歯周病の関連性について書いてみようと思います。

糖尿病と歯周病の

糖尿病と歯周病の相関関係
糖尿病の人が歯周病になりやすいことは、以前からよくいわれていたことですが、
両者の相関関係を明確な数字とともに示すのは、なかなか大変な面がありました。
ひと口に糖尿病といっても病状に大きな幅があること(糖尿病のタイプや血糖コントロールの良し悪しなど)や、
歯周病自体が罹患率が高い病気であるために、病気の進行レベルまで含めて詳しく調べないと、差を比較しにくいといった理由からです。
しかし、これまでに行われてきた調査研究から、以下のようなことがわかっています。
(1) 糖尿病の人は歯周病の罹患率が高い
調査によってやや差はありますが、糖尿病でない人に比べて2倍強の頻度で歯周病が起きやすくなるとの報告がみられます。
(2) 糖尿病の人は歯周病がより重症化しやすい糖尿病の人では歯周病の罹患範囲(歯周病の歯の本数)や、
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできるすき間)の大きさなど、歯周病の重症度を示す値が、糖尿病でない人より高いことがわかっています。 (3) 糖尿病の罹病期間が長い人ほど、歯周病の罹患率が高い  糖尿病では罹病期間が長くなるほど、いろいろな合併症が起きやすくなりますが、歯周病も同じ傾向がみられます。ただしこれは、加齢の影響も少なくないと考えられます(糖尿病の罹病期間が長いということは、それだけ高齢であると考えられ、歯周病の罹患率も自然に高くなる)。
(4) 血糖コントロールがよくない人は歯周病がより重症化しやすい血糖コントロールがよくない人ほど、合併症の進行が早くなりますが、
歯周病も同じ傾向がみられます。
(5) 歯周病が重症化している人ほど血糖コントロールがよくない進行した歯周病がある人ほど、
血糖コントロールが悪化しやすく、合併症の発病率が高いという報告もあります。
(6) 歯周病の人は糖尿病の罹患率が高い歯周病の人は歯周病でない人よりも、糖尿病の罹患率が約2倍高いとの報告があります。
(7) 歯周病の人は糖尿病でないとしても糖尿病予備軍であることが多い(6) と同じ調査から、
歯周病がある人は、たとえ糖尿病と診断されるほどの高血糖ではないとしても、
HbA1C(過去1~2カ月間の血糖値の平均を表す検査値)が高い人が多いことが示されました。
つまり、「糖尿病予備軍」の頻度が高いということです。
(8) 糖尿病の人が歯周病をしっかり治療するとHbA1Cが改善する。慢性感染症である歯周病に対して徹底的な治療を行うと、血糖コントロールが改善することがわかってきました。それとは逆に、血糖コントロールが悪いと歯周病の治療だけ進めても、歯周病がなかなかよくならないと、従来からよくいわれています。

糖尿病と歯周病の因果関係
このように糖尿病と歯周病に密接な相関関係があることは、ほぼ間違いありません。
ただ、両者の因果関係については、すべてが明らかになったわけではありません。
例えば、糖尿病に歯周病が併発しやすいのは、血糖値が高いためなのか、
それとも両者の発病に共通する生活習慣や遺伝的な背景が存在するのか、あるいはもっと別の理由からなのか、
確実なところはわかっていません。今はまだ理論の段階で、その裏付けを得るために、
両者の因果関係を確かめる調査研究が現在行われているところです。
以上は糖尿病ネットワークより出展させていただきました。

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