口腔カンジダ症の症状

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は朝から曇っており、久々にこれから雨になるようです。
いしはた歯科クリニックは大先生と清原先生が診療しています。私はJIADSの歯周病研修に参加してきます!(^^)!
昨日に引き続いて口腔カンジダ症の症状についてまとめます。

口腔カンジダ症の臨床的特徴
好発部位
  頬、口蓋、口唇および舌の粘膜で、歯肉に発症することはまれです。

臨床症状
1:口腔カンジダ症における潰瘍
 急性偽膜性、急性萎縮性、慢性萎縮性カンジダ症などにおいてしばしば粘膜のびらんを認めます。
 いわゆる粘膜上皮下へ組織欠損が及ぶ潰瘍の形成は口腔カンジダ症では一般に稀です。
 しかし、慢性口腔カンジダ症において白色病変内に亀裂状潰瘍を認めることがあります。
 口腔カンジダ症における菌増殖部位は粘膜上皮表層であり、このような粘膜形成は菌が粘膜下組織内まで侵入して増殖した結果ではなく、
  むしろ病変の持続に伴う2次的変化と考えられ、非特異性潰瘍に属するものです。
 すなわち、口腔カンジダ症では、口腔粘膜の結核や梅毒で認めるような特異性潰瘍は形成されません。

2:他の口腔粘膜疾患への続発性カンジダ菌感染
 カンジダ菌感染症として古くから注目されている疾患の一つに口腔白板症があります。
 口腔白板症のカンジダ菌感染率は6.8%~54.2%であり、中でもspeckled typeの白板症は感染率が高い。
 またカンジダ菌が分離される口腔粘膜潰瘍の多くは、カンジダ菌が一次的原因でなく、既存の潰瘍形成疾患への続発性カンジダ菌感染です。

3:HIV感染症患者における口腔カンジダ症の意義
 HIV感染では免疫不全のためさまざまな日和見感染症が発症します。
その代表が口腔、食道、気管・気管支のカンジダ症である。
 HIV感染患者の口腔カンジダ症は、初期の報告では大多数が急性偽膜性カンジダ症であったが、
現在ではその他に紅板性カンジダ症、肥厚性カンジダ症、カンジダ性口角炎の計4種が認められています。
 口腔カンジダ症はHIV感染症の早期に起こる日和見感染であり、抗体陽性の無症状キャリアの口腔カンジダ症出現はARC、AIDS進展への重要な臨床的マーカーの一つとみなされています。
 HIV感染患者の口腔カンジダ症の臨床的特徴としては、多発性に生じること、治癒反応性だが再発しやすいことがあげられます。
上記に口腔カンジダ症の症状についてまとめました。次回はその治療法についてまとめます。

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