インプラント治療についての考え方

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は午前中は雨でしたが、暖かい一日でした。
もうすぐお花見の時期になりますね(^-^)

今回はインプラント治療に対しての私の考え方についてです。
インプラントは欠損が生じた場合に、周りの歯を削らずに、また取り外しも必要なく
欠損を補えるので現時点では一番良い治療だと思います。
ただし、ここでよく考えなくてはいけないことがいくつかあります。
まずその患者さんが歯を虫歯が原因でなくしたのか、歯周病が原因でなくしたのか
についてです。虫歯や外傷(喧嘩や事故)で歯を失った方にはインプラントは適していると言えます。
問題は歯周病で歯を失った方の場合です。まずインプラントは歯に比べて確実に歯周病菌に対して弱いです。
ということは患者さん自身が相当意識を変えて、自分の歯は自分でブラッシングをしてしっかり守る、
またきちんとした歯周病治療を行う、その上で3か月に一度は定期健診を受けると
いうことを徹底しなければ、何年後かにインプラント周囲炎などのトラブルが起きて、最悪だと
インプラント周囲の骨がなくなってしまし、インプラントがぐらついて外れるということもありえます。
先日のセミナーでもそういうお話がありました。
自分が知っている歯医者でも歯周病の方に200万円程度かけインプラントを入れたのに、
3年で脱落し、訴訟になっているケースを見たことがあります((+_+))
歯周病がひどい方にインプラントをする場合はそのあたりからしっかり説明するようにしています。
もう一つインプラントの怖いところとして、もしインプラントをしている方が
将来老人ホームに入ることになったり、独り身になって寝たきりになったり、
認知症になったり、身体が不自由でメインテナンスに通えなくなった場合
インプラントが脱落しそうになったり、膿がたくさん出たりしたら
どうすればよいのでしょうか?インプラント治療を行った先生が責任を持って、
この方のインプラントの処置をやってくれるのでしょうか?そんな話は聞いたことがありません。
その辺のことまで考えてインプラントはすべきだと思います。いしはた歯科ではそのあたりのリスクのことを考慮し、
70歳代以上の患者さんにインプラントを打つのは大変危険であり、
本人によほどの強い希望がなければ、第一にコーヌス義歯をお勧めしています。
インプラントは駄目なのに、コーヌス義歯は良いのかという声が聞こえてきそうですが、
インプラントは一般の歯科では簡単には抜けず、抜去に専門の器具を必要としますが、
コーヌス義歯であれば抜歯をするだけなので大変ではありません。
60歳代以下で今まで義歯を使っていて、保険の入れ歯では噛めないとおっしゃる方にはコーヌス義歯をお勧めしますし、
歯も削りたくないし、入れ歯はもう嫌だという方にはインプラントをお勧めします。
インプラント治療はコーヌス義歯と比較し、治療に期間がかかります。
また外科手術が苦手な方、全身疾患をお持ちの方、高齢者には向きません、

上記が私のインプラントに対する基本的な考え方です。結論としてはインプラントありきの治療は行いません。
あくまで欠損を補う一手段だと思っております。もちろん患者さんが強く希望されれば話は別ですが!
当院は世間の歯科がインプラントの走る中で、なるべく残っている歯を大切にし
一生自分の歯で噛めることを一番大切だと考えています!!!そしてそのための噛み方や顎の使い方を患者さんへ指導しております(^-^)

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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