口の中の粘膜に白い筋 白板症かも!

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇り時々雨です。明日は家族で知樹くんの誕生日祝いで富士急ハイランド
のトーマスランドに行くので天気が晴れてくれるといいのですが!

今回は口の中の頬粘膜の内側に白い筋のようなものがある場合疑われる疾患、白板症について書きます。
世界保健機関(WHO)によれば「ほかのいかなる疾患とも見なされない白色が優勢な口腔粘膜の病変」とされています。男性は女性の2倍と多く、年齢では50~70代に多い病気です。部位では歯肉、舌、頬粘膜に多くみられます。

原因は何か

原因としては、喫煙、過度なブラッシングによる擦過刺激、合わなくなった不良補綴物や充填物、
う蝕などの長期刺激があげられますが、原因不明なものも少なくありません。

症状の現れ方

粘膜の一部がさまざまな程度の白色になり(白斑型)、表面は平滑なものや、皺状のものもあります。白色の程度も高度になり、いぼ状に隆起してくるもの(疣型)もあります。
また、隆起はしないで、赤い部分(紅斑)が混在してくるもの(紅斑混在型)もあります。
白斑のみでは痛むことはありませんが、紅斑が混在するものでは痛みを伴うようになります。
長期に経過すると、白板症からがんが発生することもあります。
これまでの日本の報告では、長期経過で白板症の4~8%程度に悪性化がみられています。

検査と診断

生検(組織の一部を切除して行う組織学的検査)により正確な診断が可能です。
生検により、初期のがんや、白板症に類似した扁平苔癬、乳頭腫などとの区別が可能です。
また、白板症の悪性潜在能(がんになりやすいか)の診断もできます。

治療の方法

病変を切除するのが最も確実な治療法です。
しかし、広範囲の病変では切除すると機能障害が出ること、白板症は一生もっていてもがんにならなければ、
治療の必要は必ずしもないこと、また、白板症からがんになっても経過観察を定期的に行えば、
極めて早期に対処することも可能であることから、以上を総合して患者さんにすべての可能性を話し、
その上で、生検や切除を決めます。

白板症に気づいたらどうする

口のなかに、白色あるいは白色と赤色の混在する病変を見つけたら、歯科医に相談しましょう。気づいて2週間くらいは経過をみてもよいですが、それ以上続いているようであれば、歯科医院あるいは病院の口腔外科を受診するのがよいでしょう。必要に応じて適切な病院を紹介してくれます。
上記に白板症についてまとめました。白板症は癌化するのが怖いので、口の中の粘膜に
ぼこぼこや白斑、赤斑があった場合ほおっておくのは絶対にやめましょう。

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また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

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