虫歯は口の中が「酸性」の時にできる!?

こんにちは!
いしはた歯科院長の石幡一樹です。
今日の安定した夏の晴天です。今朝は最悪です。どういうことかと言うと
明け方かゆみを覚え、目が覚めました。ほどなく耳元を蚊が飛ぶ音で寒気を覚え
そこから蚊を退治するスプレーをまき、ふらふら飛んできた蚊を素手でつぶしたところ
血が(-.-)その後も一匹つぶしこれも血が(-.-)朝床を見たら2匹死んでいました。
新居の寝室にまさかの蚊が4匹もいるなんて((+_+))原因は窓を開けていたせいです。
しかし芽久実先生も知樹くんも由莉ちゃんも蚊にさされていないのに私だけ4か所刺されました((+_+))
O型汗っかき、肉好きと蚊に刺されやすい条件は持っているのですが、私だけが刺されるってあんまりです!!
そういうわけで今日はあまり寝起きが良くありません(-.-)

今回は虫歯は口の中が「酸性」のときにできる!?ということについて
ご説明致します。

虫歯菌が歯に穴を開けるのではなく、虫歯菌の作る酸が歯に穴を開けるのです。

■酸性に傾いた口内は虫歯の活動期!
口の中は唾液のpHコントロールが働いているため、普段はほぼ中性です。
そして歯の表面のエナメル質は約pH5.5より酸性になると溶けはじめます。
この状態が続くことで歯に穴を開いてしまうのが虫歯の仕組です。

順序としてはまず虫歯の元になるプラーク(虫歯菌の塊)が歯の表面に付着します。
しかしプラークがあってもすぐに虫歯になるわけではありません。
唾液が十分に潤っている環境であれば、唾液の働きにより歯が溶けない程度の酸性に抑え込まれています。

虫歯菌が押さえ込まれている状況を突破して、歯を溶かすようになるのは、糖などのエネルギー源を吸収したときです。
活動が活発になり、プラーク本体の酸性が強くなります。
すると付着している歯の表面(エナメル質)が酸によって溶けはじめます。これを脱灰と呼んでいます。

■唾液によって口内が中性に戻ると、歯は再石灰化(修復)する
糖の吸収が終わっても、しばらくは酸性状態が続き歯が溶かされ続けます。
しかししばらくすると唾液の成分が中性に戻そうとします。
このとき柔らかくなった歯の表面も再び硬くなっていきます。この歯の修復を「再石灰化」と呼びます。
唾液の修復が終わるのは食後約1~3時間程度必要になるようです。

通常は食べたり飲んだりするたびにこの現象が繰り返されます。毎回完全に再石灰化まで行なわれれば、
虫歯になることもなく回復します。しかし溶けた部分の補修が完了する前に次の脱灰が行なわれると、
次第に虫歯の穴が開いてしまうのです。このため間食を含む食事の間隔をしっかり空けることが大切なのです。

■飲食物の酸性も影響するときがある
果物などの酸性食品や、ジュース類などもほとんどが酸性だということはご存知でしょうか?
このような酸性食品は、歯に繰り返し長時間触れていると、
プラークがなくても脱灰を起こし、歯の表面を溶かしてしまうことがあります。
これが「酸蝕症」です。プラークが付着していれば虫歯の進行がさらに早まります。
この場合でも溶けた歯の表面を修復してくれるのは唾液です。

歯にとって、口内の「酸性」環境は悪条件 口内を「中性」に戻して歯を修復してくれるのは唾液 ということです。

一歩進んだ口の中のpHコントロール!?
口の中をpHで考えていくと、虫歯予防のために必要なものが、シンプルに見えてきます。
歯磨きをする=酸を産生する元を取り除く
フッ素を歯に塗る=酸に溶けにくい硬い歯をつくる
睡眠中は虫歯ができやすい=唾液の分泌が減るため修復がない
寝る前の飲食はリスク=プラークが朝まで歯を溶かす可能性が高くなる
食べたあとにすぐ歯を磨かない=柔らかくなっている歯を傷付ける
ダラダラ食べない=溶けた歯の修復時間が足りなくなる
水、お茶、ブラックコーヒーやアルカリ水などは、虫歯菌にエネルギーを与える糖を含まないで、
歯の表面を酸性にすることがありません。そのため歯には安心です。また数は少ないですが、
市販されているスナック菓子の中にも食べてもプラーク内のpHが5.5を超えない食べ物といったものもあります。

pHコントロールによる虫歯予防は、「酸で溶ける量を最小限にして、修復効果を最大限にする環境を作る」ことです。

もちろん基本のブラッシングでも虫歯予防!
pHコントロールはあくまでブラッシンングをしっかり行ったあとに考えるものです。
唾液の修復効果を高めるためにはプラークはできるだけ少なくしておく必要があります。
pHを中心にした考え方は、虫歯予防に役立ちますが、歯周病予防にはあまり効果がありません。

もちろん唾液の成分も大切です。最近では自分の唾液の性質をチェックできる「サリバテスト」というものがあります。
当院でも今後患者さんの要求に応じてこのサリバテストを行っていくつもりです。

歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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