歯周病治療はなぜ終わらないのか

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜はそこまで風は強くない冬晴れです。風が吹かなければ寒さも半減しますね!
今朝星野仙一氏が亡くなったというニュースを聞いて非常に驚きました。
熱烈巨人ファンである自分からすると敵としての星野さんでしたが、それでもあれだけエネルギッシュだった方がなくなるのは
野球界にとっても痛手で寂しい気持ちになりました( ;∀;)

さて歯を失う原因は、むし歯だと考えている人は多いでしょう。しかし日本人が歯を抜かなければならなくなる原因のトップは、歯周病です。
日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の共著として発刊した書籍『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)から、
歯周病ケアのメインテナンスについて紹介します。

【表】自分が患者だったら… 歯科医師が選ぶ「いい歯医者」 意外なポイント
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 歯周病の治療では、根気強く歯科医院に通院して良くなっても、「2カ月後にまた来てください」などと言われます。
2カ月後の受診を終えると「じゃあ今度は4カ月後に」――。いったいいつまで治療が続くのでしょうか。
症状が改善したら治療は一段落ですが、それで終わりではありません。
歯周病は再発しやすい病気なので、口の中をずっといい状態に維持していくための「メインテナンス(定期健診)」を一生続ける必要があります。

メインテナンスの主な目的は、(1)再発の早期発見、(2)ブラッシングのチェックと指導、(3)リスクコントロール、(4)定期的なクリーニングの4つです。どのくらいの頻度でメインテナンスするかは、口の中の状態や全身状態などによって変わります。通常は治療で歯周ポケットが2~3ミリになったら2カ月後にメインテナンス、状態が良ければ次は4カ月後、さらに次は6カ月後というように間隔を空けていき、そこからは良い状態が続いていても最低6カ月に一度はメインテナンスに通います。糖尿病の人や喫煙者など歯周病のリスクが高い人は、それよりももっと短い間隔でメインテナンスをすることもあります。

■メインテナンスが必要な根拠

<1>再発の早期発見

 歯周病の原因は口の中に棲んでいる歯周病菌です。歯周病菌をゼロにするのは難しく、プラークがたまってくれば容易に再発します。重症化を防ぐために、定期的な観察で再発をいち早く発見し、治療につなげることが大切です。

<2>ブラッシングのチェック・指導
正しいブラッシング法の指導を受けた直後はそのとおりに磨けていても、時間が経つにつれて以前のクセが出て、磨き残しが増えてしまうことも少なくありません。定期的に磨き方をチェックし、必要に応じてブラッシングを再度指導します。

<3>リスクコントロール

 リスク因子には、かみ合わせの悪さや歯ぎしりのクセ、むし歯など「口の中のリスク因子」と、不適切な食習慣や喫煙、ストレス、全身の病気など「全身的なリスク因子」があります。改善状況を定期的にチェックして、前者には治療、後者には指導や治療勧告をおこなう必要があります。

<4>専門家による定期的なクリーニング

 セルフ・ケアでできることには限界があります。ブラッシングのクセによる磨き残しはもちろんですが、適切に磨いていても歯ブラシの毛先は歯周ポケットの奥深くまでは届かず、汚れがたまっていきます。定期的に歯科医院で除去することが必要です。
上記してあるように歯周病は慢性疾患ですので一度治療が終ったからもう大丈夫という種類の病気ではありません。糖尿病などと同様に
良い状態で安定させることはできますが、メインテナンスをさぼるとまた悪化します。定期的に健診を受けて
良い状態を保っていくことこそが本当に治療になります!!よく頭に入れておきましょう!!!

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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