神経の治療はこんなことをしています

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜もまたまた猛暑日で、いったい何日続けて35度以上なのか私はすでにわかりません。
ただ東京が7日連続らしいので久喜はそれ以上続いていることは確かです!!
今回は歯の神経のとる治療について詳しく書かせていただきます。

1.歯の神経を抜く治療は最初が肝心

歯の神経を抜く治療は一回目に細菌が入らないようにしっかりしておかないと、何年かして根の先が膿んでしまい、
やり直しをしなくてはいけなくなります。 歯の神経を抜く治療は虫歯菌が歯の神経まで入ってしまい、
神経を取らなければいけない時に行う治療です。歯の神経が入っている空洞に細菌が残ってしまうと自然治癒できずに
細菌を繁殖させて根の先に膿の袋を作り、顎の骨を溶かして行きます。
この膿の袋が大きくなると蓄膿症や口臭の原因にもなり、強い痛みが出てきます。
このため歯の神経治療は回数をかけてもしっかり治療する必要があるのです。

2.歯の神経を抜く治療はこんなことをしている

STEP1根の中に細菌が入らないようにしている

歯の神経を抜くときに唾液などが根の中に入ってしまうと、細菌が感染してしまい治療後の痛みや根の先に膿の袋を作る原因になります。
そのために唾液を入りにくくする為にラバーダムいうものを使ったり、歯が虫歯で大きくかけている時などは隔壁という壁を作り、
唾液が入らないようにして治療をします。唾液には最近が含まれているので唾液の中の細菌が根の中に入らないようにして治療を行います。

STEP2歯の神経を取り残さないようにしている

歯の神経の管は歯によっても、人によっても本数が違います。歯の神経治療の時この管を一本でも見逃してしまうと
治療後の痛みや根の先に膿の袋を作る原因になります。神経の管は前歯と小臼歯で1~2本、大臼歯は1~4本となり、
この一本一本を丁寧に消毒する必要があります。

STEP3根の中の形を整えている

歯の神経の管はただの丸い形ではなく、楕円形、三角形、樋状、二つに分かれていたり、とても複雑な形をしています。
この複雑な根の中を小さな入り口から消毒し、根の中に入れる薬が入りやすい形に整える必要があります。

STEP4緊密に薬を入れている

歯の神経を抜いた管を消毒した後にガッタパーチャ(ゴムのような薬)を緊密に詰めます。
歯の神経がなくなった歯は再感染しやすく、管の中に空気が入ってしまうと痛みや再感染の原因となるため
ガッタパーチャというゴムのような薬を緊密に詰めて、細菌のすみかとなる場所をなくしてしまいます。

2.100%の成功を目指す最新治療

2-1.正確な診断を下すためのCT撮影

ct-17歯の神経の管は複雑な形をしており、今までのレントゲンでは形を把握して治療することが難しく、勘や経験で治療しなければいけませんでした。CTで確実に診断することによって神経の形、数、悪い部分など確実に診断できるようになり、治療の精度を向上させることができます。ちなみに残念ながら現時点では当院にはCTはありません。

2-2.神経の取り残しを防ぐための拡大鏡

歯の神経の管は細いものだと0.1mmの太さです。肉眼では見落とすことが多いため、拡大鏡を使うことによって確実に治療することが可能になりました。

2-3.根に負担をかけないためのニッケルチタンファイル

歯の神経治療をする時、神経の管をスムースな形に整えるには時間がかかります。
形状記憶のニッケルチタンファイルを使うことによって今まで5~10本のファイルを交換しながら行っていた治療が
3本程度で治療ができるようになり、お口をあいている時間を少なくすることができます。

3.歯の神経を抜いた後は

歯の神経があるときは歯をできるだけ残すことを目標にします。歯の神経を抜いた後は歯が割れないことを目標にします。

特に奥歯には60kgもの強い力がかかるために土台で補強してかぶせものをすることによって割れないようにします。
前歯は噛んだ時にそれほど強い力がかからないために、神経を抜いてもプラスチックで蓋をするだけのこともあります。
ただし歯は黒くなってきてしまうので最終的には結局かぶせる必要があります。被せるのか詰めるだけで終わりにするのかは
治療時に虫歯がどれくらい大きかったかによります。

まとめ

残念ながら歯の神経を抜かなくてはいけなくなった場合、神経が持っていた力は失われてしまいますが、
その後、歯をできるだけ長く使うため再治療と歯が割れることを防いでいく必要があります。
しっかりとした治療を行えば歯も長く使うことができます。

注意:このページに記載されていることは個人差が有りますので全ての人に起こることではありません。
詳しくはかかりつけの歯科医院にてご相談下さい。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

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